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木を見て森を見ず


これだけは言いたい。

取りようによっては批判になりかねない内容。

けれど批判ではなく疑問です。
何故そうなったのか私は単純に知りたいのです。




ショーンは去年の11月から治療をしてました。
でも死因はこの治療をしていた病気ではありませんでした。

4月20日に虚脱状態になり
心臓にできた血管肉腫であることが分かりました。

そして心タンポナーデを繰り返し
5月14日に旅立ちました。


心タンポナーデとは
ショーンの場合、心臓にできた腫瘍が破け
心臓を覆っている心膜内に血液が溜まり
心臓を圧迫し拍動ができなくなる状態で
意識がなくなり歯茎が真っ白で呼吸困難状態。

処置としてはエコーで位置を確認しながら
心膜を注射針で刺し溜まってるい血液を抜きます。
心臓に刺さらないようにしなくてはならず危険が伴います。



IMG_5984.PNG
ショーンの心臓にできた血管肉腫の4月20日のエコー画像です。

黄色い矢印が腫瘍です。
25.8mm×14.9mm

心タンポナーデになって気絶するまで
この腫瘍に気がつくことなく。


毎日獣医師の診察を受けていても
見つからないことがあるんです。

心臓の不調を示す徴候を認識しながらも。
それが腫瘍科認定医であっても。



半年近く通っていた病院では
もう対応できるレベルのものではなく
発見から24日間生きられたのは
往診専門の先生と
PEGチューブ設置をした高度設備の救急対応病院と
昔から通っていた先生のところの対応のお陰でした。


血管肉腫のできた箇所が心臓であったため
早くに発見できたとしても
ショーンに残された時間の長さは
きっと変わらなかったと思います。

でも少しでも早く分かっていれば
辛い点滴治療をやめてあげることができたかもしれない
それを思うと胸が締め付けられる思いです。

あの時は毎日何もかもが必死で
日に日に悪化していくショーンを支えるのが精一杯で
考える余裕なんてありませんでした。

今になり当時を振り返ると
遣る瀬無い思いと
ショーンに申し訳ないことをしたという
反省の日々です。


もう行くことは無いので
なぜ発見できなかったのか聞くこともできません。
聞くことができたとしても責めるつもりもありません。

ただ何かを感じて欲しい。
ショーンから何を学べたのか、考えて欲しい。


認定医とは何のために誰のためにあるのか。
あっさりと見逃してしまうほど
肩書きを活かせないほど
認定医の位置づけや意義は弛緩したものなのか。

血管肉腫の進行は早いと言います。
でもどうして毎日病院へ通っていたのに
ここまで分からなかったのか...
この疑問はもう解決しようもないので
私に一生付いて回ります。


【木を見て森を見ず】だったのかもしれません。
もしそうだったとすれば
肩書きとかではなく経験とかでもなく
言葉を話せない動物相手に最重要なのは
洞察力や何かを感じ取るセンスなのだと思います。



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sumire

はじドラさん nice!ありがとうございます!
by sumire (2018-11-13 00:29) 

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